データの災害対策していますか?
外付けハードディスクや光ディスク(CD,DVD,Blu-ray)に
大規模な災害が発生した場合には、
また、個人情報や機密事項が含まれているデータは
Amazon Web Service の S3 はバックアップ用途としておすすめ
AWS(Amazon Web Service)は従量課金制なので、一般公開用途にはあまりおすすめできませんが、 災害対策用として特定の人間だけがアクセスするバックアップファイルの保管先としてはとてもおすすめです。
好きな地域を選んで、その国の複数のデータセンターで暗号化して保管してもらうという事が簡単に格安でできます。
注意点としては、
用途に応じて Amazon S3 の 標準IA か Glacier Deep Archive を選ぶ
昨年2019年3月30日に公開された 新しい Amazon S3 ストレージクラス – Glacier Deep Archive | Amazon Web Services を見て、何だか小難しそうな話だなぁとスルーしていたのですが、
2016年から使っているAmazon S3の費用が嵩み始めていたので試してみたところ、災害対策用のバックアップ保管コストを大幅に削減できました。
標準IAを使うかGlacier Deepを使うかは、独自の判断基準を設けて実施しました。
1. データのサイズは気にしない
最初はGB(ギガバイト)を超えたら~、小さいファイルは~と考えていましたが、細かいことは気にしないことにしました。 S3には料金プランが色々ありますが、災害対策に焦点を絞って 標準IA と Glacier Deep Archive のどちらかしか使わないことにしました。
2. 半年以上使うことがないファイルは Glacier Deep Archive へ
パソコンの初期化イメージや重要な書類など、頻繁にアクセスする必要はないが有事に備えて長期間保存しておくべきものはすべて Glacier Deep Archive に保管する。
3. 直近の制作データや貴重なメモは 標準IA へ
1ヶ月以内に削除する可能性があるもの、長期保管にすべきか曖昧なものは、とりあえず標準IAに保管する。
4. パブリックアクセスは許可しない、暗号化は必ず行う
セキュリティ周りは本当に重要なので、アップロードボタンを押す前と押した後に必ず何回も目視確認を行う。
上記4つの基準で振り分けた結果、コストは半分に収まり、標準IAとGlacier Deep Archiveの使用比率は自然と5:5になりました。
頻繁に出し入れしなければ早期削除料金はさほど高くはない
早期削除料金(EarlyDelete)とは
Amazon S3 の特徴として、最低ストレージ期間というものがあり、 標準IAは30日間、Glacier Deep Archiveは180日間、が経過する前に当該データを削除すると早期削除料金として残りの最低保管日数分が一括で請求される仕組みになっています。
私の場合、2020年3月に2~3ファイルの合計で9GB超のデータを早期削除したのですが、早期削除料金は約2円でした。
ただし、いくら格安であるとはいえ、
従量課金は「塵も積もれば山となる」ので、あくまでもあまり出し入れしない重要なデータだけを預かってもらうのが良いかと思います。